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刺繡博物図


少し久しぶりに本をつくりました。

6冊目となる著書は、小さな頃からすきだったモチーフをたくさん集めて

わたしなりの刺繍博物図に仕上がりました。

今回の書籍は、お話をいただいてから調べたり考えたりにじっくりと時間をかけ

刺繍することでさらに魅力が出るようなモチーフをと試行錯誤を繰り返しました。

その過程で、不安になったりすることもありましたが、なんとか無事完成しそうで

少しほっとしています。

これまでの著書の中でもっとも手数が多い本になったので、本を見てつくってくださる方にも

苦労させてしまいそうですが、一部分だけ取り出して刺繍したり、ひとつのモチーフを

リピートして刺したりしても楽しめると思うので、ぜひ見ていただきたいです。

今回もたくさんの方のおかげでかたちになりました。

デザインは、前回の書籍や他のお仕事でもお世話になっている大西さん

図鑑のようにしたいというリクエストを叶えてくれるだけでなく、すてきなイラストまで描いていただき

細部まで美しいデザインをしてくださいました。絶妙な黄色い表紙もお気に入り

写真は、きりっと美しい写真を撮ってくださる山田さん

刺繍は平面のようでいて、小さな立体なので、撮影が難しいのですが、糸や生地の質感も

とても綺麗に撮っていただきました。

腰を痛めているときも、楽しく撮影してくださったのが懐かしい。

博物図というテーマに合わせて、イメージカットの一部スタイリングを結城さんにしていただきました。

結城さんは、たくさんの不思議なものをお持ちで、ひとつひとつの作品を丁寧に見てくださり

それに合わせて、とっておきの宝物を惜しみなく使ってスタイリングしてくださいました。

最後に、この企画を根気強く支えてくださった、編集の笠井さん

わたしのわがままを笑い飛ばしつつ叶えてくれました。

作品をつくっている長く孤独な時間も、こんなのありましたよ!っとヒントをくださったり

すてきな展示に誘ってくださったり、美味しいものを差し入れてくださったり

感謝しかありません。

本は、ここからみなさんに育てていただくのだと思います。

多くの方に可愛がっていただけると嬉しいです。

『刺繡博物図』 小学館 ¥1,700+tax (2019/04/18発売予定)


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